【謄写版(とうしゃばん)】
謄写版とは、孔版印刷の一種。1950年代において軽印刷の代表とでもいうべき存在であった。しかしワープロや複写機の発達に伴い、ほぼ消滅している。ロウ引きした原紙を鋼鉄製のヤスリ版に乗せ、上から鉄筆で文字や図形を書いて小孔をあけて版をつくり、この原紙の上からインキをつけたローラーを転がしながら圧力をかけ、小孔からインキを押し出して印刷する方法。手書きの他にタイプライターで印字する方法もあった。謄写版は手軽であったために、パーソナルな印刷をも喚起していった。中には超工芸的印刷を試みる人たちが登場した。40色刷りというものまで登場した。
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